2016年07月

  3年前の参議院議員選挙と比較して、今回の選挙の1番の感想は、民進党が底を脱したということです。

 民進党は3年前には民主党でしたが非改選議員17名に対して、今回の当選者は32名で倍増近い数字です。自民党は9名減(65→56)、公明党(11→14)、共産党(8→6)、大阪維新の会(5→7)といったところです。

 岡田克也さんは民主党(民進党)の解党の危機を救った立役者といって間違いありません。今回1番ほっとしたのは岡田さんかもしれません。党名を民主党から民進党に変えたのが正解でした。鳩山、小沢、菅直人といったマイナスイメージを払拭できたのでしょう。

 大阪維新の会は、今後は東京の異質なグループと組もうなどと考えず、独自に頑張ってほしいものです。

 それでも、非改選議員を加えた議席数では、自民党が242分の121で半数を占め、公明の25を加えると圧倒的です。安倍内閣の独走はなかなか減速しません。

 アベノミクスでは貧乏人は貧乏になる一方です。外国でばらまく金の一部だけでも、国内でも分配させるよう野党も少しは頑張って欲しいものです。

 憲法改正の議論も現実的になってきました。タブー視することなく積極的に議論するのが正しいと思います。

 憲法改正は最終的には国民投票ということになるわけですし、そこに至る過程においても、何を出来るかは分かりませんが少しずつですが責任を感ぜざるを得ません。

  先日、平成27年度の公的年金、積立金の運用損が5兆円を越えることが確定したということを、「年金積立金管理運用独立行政法人が、6月30日の運用委員会で、厚生労働省に報告した」という報道がありました。


  しゃあしゃあと、体裁の良い言葉を使って、すましているのですが、要するに、年金の資金を、「株で5兆円すってしまった」ということなのです。

 運用などという観点で株を考えれば、ギャンブルと同じ訳で、競馬で年金の資金を5兆円すってしまったということと大差はありません。

 担当者に責任をとらせることが出来ないのでしょうから、こんな制度・システムを採用していること自体が極めて無責任だと言わざるを得ません。

 更にひどいことは、「一般への公表」は参議院選挙への影響を恐れて、選挙の後に回しにしたということですから、とてもとても、憤懣やるかたないところです。

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