1週間前の2月10日に日弁連(日本弁護士連合会)の会長選挙と、兵庫県弁護士会の会長・副会長・常議員等の選挙がありましたが、日弁連の会長選挙は決着がつかずに来月に決選投票となりましし、兵庫県弁護士会の選挙は副会長が定員4名のところ3名しか立候補せず、後1名再度募集と言うことになりました。
いずれも、非常に珍しい現象です。日弁連の会長選挙は通常東京・大阪といった大票田の支持をうけた候補者が当選するのですが、今回(実は2年前にも同様のことがおこっています)は、宇都宮先生という全国的に知名度の高い候補者が地方の弁護士会で抜群の支持を得たため決着がつかなかったのが原因です。ある意味特殊なケースといって良いかもしれません。
しかし、兵庫県弁護士会の副会長の定員割れというのは、同じく珍しい現象とはいっても、事態は深刻です。もともと、弁護士会の役員は無報酬でボランティアなのですが、兵庫県弁護士会会長(よその弁護士会の会長も同じです)というのは、あとで勲4等がもらえ(いらんという会長もあるとは思いますが)それなりに名誉が与えられますし、弁護士会のトップとしての達成感があるのですが、副会長というのは全くの「縁の下の力持ち」なのです。ボランティア精神が支えでやってきたのですが、一年間、かなりの時間をとられるため、自分の事務所の仕事はなかなか時間がとれなくなってしまいます。そこで、経済的に余力がないと出来ないということですが、、昨今の弁護士の大幅増員で、各弁護士が経済的にまいっていると云うことの表れではないかと思います。このままで良いのかは非常に、疑問です。